「コンピューターを使って音楽の楽しさを子どもに、大人に、そしてお年寄りに伝えたい」と今年、小学校の音楽教師を辞め、六月、「音あそび教室」を設立した。私が考案した「音体操」や腹式呼吸を使った歌による健康づくり、三世代の心を歌でつなぐファミリーイベント、医療現場での音楽療法などが活動の中心だ。
さる七月七日の七夕の夜。東京・銀座の「アップルストア銀座」で、小中学校の教師や音楽教育関係の学生ら四十人を集め、音楽とコンピューターが合体した未来の音楽授業を提案した。音あそび教室初のビッグイベントだ。
巨大スクリーンいっぱいに映し出される汽車と、スピーカーからの大きな汽笛。参加者たちにリラックスしてもらおうと、みんなで腹式呼吸。「しゅっ、しゅっ、しゅっ」。タクトの動きに合わせて呼吸するうち、みんなの表情が和らぐ。いきなり画面が「銀河鉄道999」の歌詞に変わると、今度はみんなで銀河鉄道999の大合唱となった。
会場では、積み木遊び感覚で作曲できるソフト、DTM(デスクトップミュージック)も紹介した。小学校三年の私の娘がDTMを使ってアレンジした曲を紹介すると、参加者たちはびっくりしていた。イベント終了後、音楽の先生が寄ってきて「DTMには主人がはまっているんですよ」。
音楽は楽譜が読めないとだめとあきらめてはいませんか。日本人は古来より虫の声や雨、風の音に耳を傾けてきました。その感性を大切にしましょう。音あそび教室は「いつでも、どこでも、だれでも」の学習ユビキタス活動。学校でも、研修会場でも、そして野外でも、デジタル教科書を広げて学習できる。そんな日がもうすぐ……。(ささき・なおこ=音あそび教室代表) 2004.7.22 |